≪旅する茶籠~新緑編~≫秩父、そして奈良から。

縁結び工房は、アジアと日本の伝統文化のご縁を結ぶ場所です。また、茶道からつながる世界をお届けします。

時代が、平成から令和に変わる2019年の長いゴールデンウイーク。
10日間丸々休みの方がいる一方、休みなしという方も多かったようですね。私は、少しだけ仕事をして、あとは家族や友人と関東近辺でワンデー・トリップを楽しみました。

天気が心配だと、茶籠を持って出かけるのが少しおっくうになるのですが、その点、車だと荷物の心配が無いので、気軽に茶籠を持って出かけられます。
この日は、車で秩父方面へ。奥武蔵グリーンラインなる林道ドライブコースなどもあり、新緑を楽しむにはもってこいのコースです。

西武秩父線の芦ヶ久保駅近くに「あしがくぼフルーツガーデン」という、手作りまんじゅうや、手打ちうどんで知られた茶店があります。まずはそこで、天ぷらと、うどんで腹ごしらえ。うどんは手打ちでものすごく太いので、茹でるのに時間がかかりますが、しこしこもちもちで素朴な味わいです。
おまんじゅうを買おうと思ったら、うどんについてきたので、お茶のお供に持ち帰らせていただきます。

埼玉県秩父郡横瀬町「あしがくぼフルーツガーデン」

そこから彩の国県民の森の駐車場まで車を進め、奥武蔵丸山までは、登山道を徒歩で向かいます。といっても、片道20-30分の気軽な登山。茶籠やお湯の入ったサーモボトルを持って行っても、ほとんど気になりません。

登山道脇にすくっと立っているのはマムシグサ

頂上は、周りに木が生い茂っていて景色が望めないのですが、そこに建てられている立派な展望台に登ると、武甲山を始めとする秩父の山々の雄大な自然を楽しむことができます。

展望台から見る武甲山

景色を堪能したところで、今度はお茶をいただきます。お菓子はもちろん、先ほどいただいた手作りおまんじゅう。皮が厚くこれまた素朴なおまんじゅうです。
お茶は、定番の福岡県八女市の星野園の星の昔。変わらぬ美味しさです。
お茶碗は、今回は、佐賀県唐津の天平窯・岡さつきさんの作品。
私が茶籠として使っている籠、そして縁結び工房で販売している籠は、すべて東南アジアのものなので、これまた東南アジアの安南のこぶりな茶碗が欲しいと常々思ってはいるのですが、簡単に手に入れられるものでもなく、安南風の素敵な茶碗が無いかと思っていたところ、こちらの器に出会い、見立てで茶碗として使わせていただくことにしました。

緑に囲まれての一服は、最高に美味であります!

登山道は、芽生えたばかりの新緑の森でした。その中に、初春から晩秋にかけての色とりどりの花たちが、例えば椿や桜やツツジなどが、一堂に会して色を添えていました。美しい空気が、美味しいお抹茶をより一層美味しく感じさせてくれる春の一日です。

そんな中、縁結び工房の商品を愛用してくださっているE様から、素敵な写真が送られて来ました。奈良へご旅行中、唐招提寺で一服いただいたとのこと。
つい先日も、桜の花の下で野点を楽しまれたとご連絡いただきましたが、茶籠との旅を満喫されているご様子。

奈良・唐招提寺でも一服

皆さんも、茶籠を持って旅に出ませんか?
縁結び工房の茶籠はこちらから⇒ 縁結び工房SHOP

東南アジアの織物や工芸品を使った