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2015-05-17

黄金の三角地帯で、今、輝くものは……

縁結び工房は、アジアと日本の伝統文化のご縁を結ぶ場所です。また、茶道からつながる世界をお届けします。

このサイトで、私は抹茶の話ばかりしていますが、もちろん他の飲み物もいろいろと消費しています。
できれば、どんな飲み物でもなるべくおいしくいただきたいと思うので、時には、コーヒーや紅茶のお教室にも行き、丁寧に淹れる努力をしています。

先日も、東京の隅田川近くにあるカフェが行っている、コーヒー・セミナーに参加してみました。
『オリジナル・ブレンドを作ろう』というテーマで、産地の違う3種のコーヒーを自分の好きな割合でブレンドし、自分好みのコーヒーを作るというものです。

その際に、先生を務める店主さんから伺ったのですが、
「コーヒー豆の売買はオークションで行われるようになってきているので、良い豆は高値で売れ、その結果、生産者の生活向上につながるし、良い豆を作ろうというモチベーションにもなっている」
とのことでした。

これって、コーヒーを売る側にとっても、買う側にとっても、すごく良いシステムですよね!

このお話を聞いて、以前、私が住んでいたタイやラオスにおいても、コーヒーの浸透が社会に良い結果を生み出しているなぁと、しみじみ思いました。

かつて、黄金の三角地帯=ゴールデン・トライアングルといえば、麻薬・覚せい剤密造地域として有名だった場所。原料のケシの栽培がとても盛んでした。
そこは、メコン川を境に、タイ、ラオス、ミャンマーの三国が接している山岳地帯です。
ところが、21世紀の入ると、タイ側の山間部にあるチェンライ県では、ケシの代わりにコーヒーやお茶の栽培が進み、今ではチェンライ産コーヒーが、タイのコーヒー・ブームを牽引する存在になっているのです!

王室系プロジェクトによる「ドイトゥン・コーヒー」、
おっさんマークが印象的な「ドイチャン・コーヒー」(「土井ちゃん」ではありません。念のため)、
日本人がオーナーの「チェンライ・コーヒー」、
チェンマイが本拠地の「ワーウィー・コーヒー」等々が、コーヒー豆の栽培から販売までを行っています。

カフェ・チェーンも広がっていて、タイ産コーヒーを扱うカフェは、首都バンコクでも確固たる地位を築いています。Doichan_Chiangraiこちらは、ゴールデン・トライアングルのタイ側国境の町・メーサイにある「ドイチャン・コーヒー」。入るのが躊躇われるほどシブイ!
(ちなみに、私がメーサイに行ったときはまだコーヒーブームの前だったので、この写真は友達にもらいました。中も相当シブかったらしいです。)
これがバンコクに行くと、ちゃんとオシャレなカフェになっているんです!誰も信じてくれないとは思いますが。。。

私もタイ在住時は、スタバへ行くよりも、タイのコーヒー屋さんに行くことが多かったです。
東京の友達に言ってもあまり信じてはもらえないのですが、バンコクには、東京に勝るとも劣らないオシャレカフェが、山のようにあるんですよ~。

例えば、こんな感じ!
Bangkok_cafe1Bangkok_cafe2Bangkok_cafe3
一方、ラオスでは、フランスの植民地だった時代にコーヒーの栽培が始まりましたが、戦争の影響もあり廃れていました。でも、この20-30年で、政府の後押しもあり、多くの山岳少数民族の村々で、コーヒー豆の栽培が復活しているそうです。

ラオスでのコーヒー栽培は、ゴールデン・トライアングルではなく、もっと南にあるボーラウェン高原というところが中心。

私がラオスのビエンチャンに住んでいた時、頻繁に訪れていたカフェ「Little House」でも、ボーラウェン高原産のコーヒー豆が提供されていたみたいです。

Vientiane_little house_外

こちらの「Little House」ですが、オーナーは日本人女性です。

お庭のある一軒家は緑に包まれていて、木々が南国の日差しを遮り、優しく、やわらかな空間を作っています。
店内は席数が少なく、人気カフェなのに、初夏の高原のコテージにでもいるような、静かでゆったりとした時間を楽しむことができます。
お店の裏で豆の焙煎をして、挽きたてを提供してくれる素敵なカフェです。
コーヒー豆の購入も、もちろんOKです。

しかも!

山岳少数民族の村で作られた雑貨や、素朴だけど味わいのある織物なども売られていて、ステキ過ぎて心乱されること、この上ないのです。
カフェの一角にある大きな木のテーブルの上に、隙間なく並ぶのは、「レンテン族」が刺した手刺繍のコースターたち

私は、普通にコースターとして使ったりするだけでなく、下の写真みたいに、小物を飾り付けるのに使ったりもしています
(この七宝焼の小箱については、こちらをご覧ください)

レンテン族_コースター

こういうカワイイ系もあれば、下のようなかなり手の込んだ系もあり、どちらも心乱されます。
レンテン族_コースター1レンテン族_コースター2
そうそう、ケシとコーヒーは、栽培環境が似ているそうですね。

コーヒーの名産地であるコロンビアでも、ケシの栽培がおこなわれていたりするのを考えると、世界中のコーヒー好きが、世界中のおいしいコーヒーを飲むことで、貧しい地域の問題の解消の「一人だけでは小さいけれど、皆でやればそれだけ大きな」手助けになるんだろうと思います。

時には、どんな国のどんな場所で、どんな人たちによってその豆が作られたのかを想像して、そしてネットで検索して確かめてみると、目の前の一杯のコーヒーに、今まで以上に親しみがわいてくるかもしれません。


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