『縁結び工房』のコンセプトは「茶道からつながる世界」
アジアと日本の伝統文化のご縁を結び、互いの伝統文化を守るお手伝いをします。
“エシカルな茶道”を提案します。
茶道の世界では、『見立て』という言葉がよく用いられます。
本来、茶道具として作られたものではないものを、茶道具として『見立てる』ことにより、新たな美を生み出し、人々に新鮮な驚きを与えることができるからです。
『縁結び工房』では、東南アジアの伝統文化と日本の伝統文化のご縁を結び、皆様の生活に新しい風をお届けします。
例えば、帛紗(ふくさ)。タイやラオスの織り子さんがトントンと織った絹絣(シルクの絣織り)を、日本のお針子さんにチクチクと縫っていただき、当店の『地球環境にやさしい帛紗』が誕生しました。
かつて、私が国際協力の事業に従事するため赴任したタイ東北地方の都市コンケンは、「マット・ミー」と呼ばれる絹絣で有名な街です。
車でしばらく行ったところには、チョンナボットというシルク村がありました。そこでは、高床式の住宅の床下で、女性たちが機を織るのが当たり前の光景でした。
しかし、開発が進み、工場やスーパーなどで働くことで現金収入を得やすくなったことも大きな要因でしょう。家の床下で機を織る風景は、過去のものとなりつつあります。
文化を守ることと、快適な生活にシフトしていくことは、どこの国でも両立が難しい問題です。
ですが、そんな状況を乗り越え、文化を守っていくことができてこそ、真の豊かな暮らしと言えるのではないでしょうか。
『縁結び工房』は、このような理念のもと、東南アジアに9年間暮らした店主が、自ら暮らし旅して選んだ「守り、伝えたい」伝統工芸品や雑貨を、少しずつではございますが、ご紹介して参ります。
→オリジナル茶道小物&雑貨ブランド「 ISARA(イサラ)」
人と人とのご縁も結びます
茶道にご縁の無い方にも、気軽にお抹茶のおいしさを知っていただく機会を提供いたします。
縁結び工房では、未経験の方でも遠慮なく茶道を楽しんでいただける、和みのお茶会を実施しております。また、地方自治体や企業等のご依頼により、「親子で楽しむ初めてのお茶会」や、日本に住む外国人を対象とした「やさしい日本語でお茶会」なども行っています。
テーブルでお盆を使ってできる「お盆点て(おぼんだて)」というお点前の講座開催や、出張レッスンも実施しております。こちらのレッスンは、「やさしい日本語」でも行うことができます。
さらに、『持続可能な茶道』についても考えて参ります。
忙しい毎日を生きる皆様に、和みの時間をお届けし、豊かな生活を取り戻していただくお手伝いをする、それが『縁結び工房』です。
末永くお付き合いいただけますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
店主 CHIHIRO (道号 千雪 CHISETSU)
店主プロフィール
内山ちひろ(千雪)
大学卒業後、日本語教師養成講座に通い、プロとして外国人に日本語を教える方法を学ぶ。
資格取得後、青年海外協力隊の日本語教師としてタイに派遣され、タイの国立大学で、タイ人大学生に日本語を教える。
帰国後は、JICA国際協力機構「タイ国外傷センタープロジェクト」、Japan Foundation国際交流基金「JENESYS若手日本語教師派遣事業」、「JF講座」等のプロジェクトコーディネーターとして、タイやラオスに派遣される。「JF講座」では、「日本のお正月」「日本の子どもの日」他のイベントを企画実施し、茶道を含め、様々な日本文化を現地の人々に紹介。
東南アジア在住歴は、計9年にわたる。
日本に戻っている期間は、両親の影響で大学時代に始めた茶道の稽古に通い、茶道教授のお許しをいただく(江戸千家)。
“エシカルな茶道”とは?
エシカルは、「倫理的な、道徳的な」という意味です。
「人や環境や社会に配慮し、社会のためになる行動をする」という意味合いを持った言葉です。
縁結び工房が販売する「帛紗」は、『地球環境にやさしい帛紗』です。また、縁結び工房は、茶道を通して、国際理解を深め、伝統文化を守る活動を行っていきます。そして、忙しい現代の人々に、和みの場を提供します。これらを一言で、「エシカルな茶道」と表現しています。