抹茶碗がなくても、「お抹茶」点てられます!
縁結び工房は、アジアと日本の伝統文化のご縁を結ぶ場所です。また、茶道からつながる世界をお届けします。
『抹茶の点て方・準備編』で、お抹茶をいただく際、抹茶碗の代わりに、カフェオレ・ボウルや少し大きめのご飯茶碗でも代用可能とお伝えしました。そこで今回は、抹茶碗ではない器で点てたお抹茶をご紹介します。
1.ご飯茶碗
こちらは、見ての通り?ご飯茶碗です。でも、ご飯はいただかず、抹茶専用で使っています。
……とういうか、小さ目なので「茶籠用に!」と思って購入したのですが、ここのところ、あまり使っていませんでした。今回、久々の登場です。
十数年前、韓国旅行でソウルの仁寺洞をぶらぶらしていた時のこと。陶磁器ショップ『朴英叔窯』というのがあったので入ってみました。すると、日本人男性が、拝むほどありがたがって、こちらの器を購入されていたので、「私も取りあえず1個!」というノリで買いました。エリザベス女王も、訪韓した際にこのショップに立ち寄られたとのことで、私の目の付け所も間違っていなかったかも!?
2.小鉢(向付)
こちらは、見ての通り小鉢です。お刺身を盛り付けてもいいし、煮物を入れてもいいし、便利な小鉢です。ですが、これも抹茶碗として使っています。
そういえば、これを買ったばかりの頃に、ある方に言われました「すき焼きがいいのよ!」と。
「すき焼きですか? 何がすき焼き?」意味が分からず問い返すと、「新しいお茶碗でも、すき焼きを繰り返しいただくと、普通より早く時代がかって見えてくるの!」ということでした。
結局、2-3回、この小鉢で試してみたのですが、、、すぐにあきらめました。
すき焼きは、もしかしたら普通よりも早いのかもしれませんが、時代を感じさせるためには、やはりそれ相応の時の流れが必要のような気がしなくもなく……。
3.スラップボウル
この器の用途が何なのかわからず、「お茶碗に見立てられる!」と思って購入したヘレンドの器です。
後でわかったのですが、スラップボウルというもので、紅茶をいただくときに、ティーカップを温めたお湯を捨てたりする器だそうです。茶道でいう、建水ですね。でも、建水にするには小さいしカワイ過ぎるので、恥じることなく、これで抹茶をいただいております。
▲下に敷いているのは、タイシルクを使った古帛紗です。同じ生地で仕立てた出し帛紗はこちらのショップで販売しております。
以前、友人の一人がハンガリーに住んでいた時、彼女を訪ねて首都ブダペストに遊びに行きました。まだEUに加盟する前のことです。ヘレンドの本店に連れて行ってもらい、超ハイテンションとなった私は、トレイ付きの紅茶のセットを買うかどうか迷いましたが、結局、「嵩張るしな、、、(大きさだけでなく、お値段も)」と思い、このスラップボウルと、ボンボン入れのみを購入したのでした。
ハンガリーは、貴腐ワイン・トカイワインがおいしいし、タルタルステーキを初めとした肉類が意外にも美味だし、フォワグラがフランスより安いし、、、予想以上においしいものをリーズナブルに、たくさんいただいた記憶があります。
ちなみに、このスラップボウルですが、現在、ヘレンド以外ではあまり製造されていないようです。
こういったサイトで購入するか、アンティークショップで誰も持っていない素敵なものを探すか、楽しみが膨らみますね♪