野点のすすめ。自然の中で、お抹茶をいただきましょう!
縁結び工房は、アジアと日本の伝統文化のご縁を結ぶ場所です。また、茶道からつながる世界をお届けします。
「おうちで抹茶」といいながら、今回は「アウトドア抹茶=野点(のだて)」のお勧めです。
今更ですが、お茶の楽しみは、季節を五感で楽しむことですよね。
主催者(=ご亭主)の思いやアイデアがつまった茶室で、時候やその集まりの目的に沿う掛け軸を鑑賞し、季節の花を拝見し、ほんのり漂う香を聞く(=嗅ぐ)。
湯の沸く音や、庭を吹き抜ける風の音を聞きながら、季節の趣をまるで箱庭のように凝縮させた菓子をいただき、茶を楽しむ。
都会にいながらも、日本の四季の美しさを存分に味わうことができるのが、お茶の醍醐味といえるでしょう。
ですが、自分から自然を感じられる場所に行って、そこでお茶をいただけば、簡単にお茶の醍醐味が味わえちゃうんです。
箱や籠の中にお抹茶・お茶碗・茶杓(代わりにスプーンでも可)・茶筅・茶巾(代わりに布巾などでも可)などを詰め込んで、ステンレスマグにお湯を入れて、水も持って、敷物も持って、友達を誘って、公園へ出かけましょう!
お茶碗は、箱や籠に入る大きさならば何でもOKです。1つだけよりも、2碗重なるような大きさの茶碗が2つあると、お友達と楽しむのに便利です。
菓子は、季節にぴったりで美しく、しかも美味しそうなものをどこかで買って行きましょう!
もちろん、手作りなら、お友達がさらに喜んでくれること、間違い無しでしょうね!
今回は、新宿での仕事の後、デパートの地下に入っている鶴屋八幡さんでお菓子を2つ買って、友達と待ち合わせて代々木公園に行きました。
まだ5月の初めですが日差しが強いため、涼しそうな木陰を探して、公園内を少し歩きます。木陰は風もさわやかで、静かで、眠くなりそうな心地よさです。
ここぞ!という場所に敷物を敷いて、籠の中から道具を出していきます。
敷物は、ビニールシートでは風情が無いので、シートの上にタイのビーチで買ったパレオを重ねました。
籠も、タイ製です。内側に布を貼ってあります。
道具が傷つかないように、茶碗や茶入れ、茶杓、茶巾筒(茶巾を入れておくもの)などは全て、布で包んだり、仕服(しふく)という袋に入れてあります。
建水もタイ製。以前、東南アジア紀行・チェンマイの銀細工の中で紹介しましたが、チェンマイ産の銀の建水です。
私がゴソゴソと準備をしている間、友達は、ボール遊びをしている人たちや、ジョギングで通り過ぎて行く人などをボンヤリと見ています。静かな時間がゆっくりと過ぎて行きます。
準備ができ、私は友達にお菓子を勧め、お茶を点てます。お菓子は、カーネーションと柏餅です。
お菓子とお抹茶をいただいた後は、景色を楽しみながらのおしゃべりタイム。
今回は、仕事帰りの一服だったので簡単な準備でしたが、時間のある時は、日本酒+お弁当→菓子+抹茶と、フルコースを楽しむのがいいですね。
ちなみに、こんな籠でもOKです。
道具が傷つかないように、大判のハンカチやガーゼハンカチなどで、きちんと包んでからしまってくださいね。
この籠だと、茶筅や茶杓が入らないので、そんな時は別に包んじゃいます。こんな感じです。
正式なお作法には、これはちょっとダメですが、簡単に友達と抹茶を楽しむためなら、問題無いんじゃないかと……
こんなカゴバックに詰めて行くのもカワイイですね!
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思い思いのやり方で、お気に入りの仲間や道具たちと、野点を楽しみましょう。
初夏に向けて、キンと冷えた氷水でいただく抹茶もGoodですよ!