ジメジメの6月。涼しげなお菓子で、爽やかに乗り切りたい!
縁結び工房は、アジアと日本の伝統文化のご縁を結ぶ場所です。また、茶道からつながる世界をお届けします。
早いもので、もう6月。一年の半分が過ぎていこうとしています。
本格的な夏の到来を前に、木々の緑は日に日に濃さを増し、新緑の軽やかさは記憶の中だけに。
そのうえ梅雨が始まれば、外出するのが億劫になってしまうことも。
そんな6月の重苦しさを忘れさせてくれる花といえば、紫陽花ですよね。
明るい陽射しよりも雨を好む紫陽花は、湿った土は好きだけど、水が溜まった土地は苦手なんだそうです。
そういえば、紫陽花が最も似合う街と言っても過言ではない古都・鎌倉は、山に囲まれていて、斜面や、切通しと呼ばれる山を切り開いた道などが多くあり、雨水が溜まらずに流れていく地形。
紫陽花と鎌倉は、人も羨む相思相愛の関係のようです。
そんな鎌倉生まれの「豊島屋」さんは、鳩サブレーで有名ですが、この時期「あじさいだより」という金平糖のお菓子が出ています。
ところ変わって、こちらは東京・駿河台下にある「御菓子処さゝま」の「紫陽花」です。
雨に濡れて咲いているところを表現したとあって、儚げで美しいお菓子です。
うっとうしい気候の“6月だからこそ”でしょうか、爽やかな水の流れを表現するお菓子も登場してきます。
こちらもさゝまさんで、「玉川」という生菓子ですが、川底にたゆたう小石がまばゆく、いただくのが惜しいほどです。
「玉川」は、セラドンの器に。お抹茶は、青白磁の茶碗に縁結び工房の古帛紗を添えてみました。
似合いますね~。手前味噌ですが、、、縁結び工房の商品は、こちらからどうぞ!
そして、6月のお菓子で忘れてはならないのが、6月の古名を付けられた「水無月」です。
この「水無月」は、6月末に行われる神事である夏越の祓えの時にいただく厄払いのお菓子。
「水無月」の上に乗った小豆は「魔よけ」の意味があり、下の白い外郎製の三角は「暑気を払う氷」を表現しているそうです。
こちらは、店主自作の「水無月」ですが、作るのはものすごく簡単です。
ネットで検索すると、いろいろなレシピがでてくるので、今年の夏越の祓えには、是非、御自作の「水無月」に挑戦してみてください!
おいしい和菓子とお抹茶で、うっとうしい季節を涼やかに過ごしましょう!