1月、新年にふさわしい華やかな和菓子が食べたい!
縁結び工房は、アジアと日本の伝統文化のご縁を結ぶ場所です。また、茶道からつながる世界をお届けします。
お正月のお菓子といえば、『花びら餅』ですね。花びらをかたどった、白と桃色のコントラストが絶妙な、可憐なお菓子です。ホワホワとやわらかい白い求肥やお餅の皮で、桃色のお餅と白味噌餡を包みます。真ん中には、蜜で甘く煮込んだ牛蒡が挟まれています。白い求肥の奥に、ほんのり桃色が透けて見えるところが、このお菓子の可愛らしさのポイントかと……。
写真は、鶴屋八幡さんのものです。
これは、平安時代の宮中の新年行事「お歯固め」の儀式で食されていた菱葩(ひしはな)という御節料理を簡略化・菓子化したものだそうです。当時は、お餅の上に、押し鮎、大根などをのせて食べていたそうですが、鮎は「年魚」とも書くため、年始に用いられたとのこと。
現在は、『花びら餅』というお菓子になって、茶道の新年最初に行うお茶会「初釜」に用いられます。新年のお菓子として愛され続けています。
他にも、1月に食べたい和菓子と言えば、「干支」にちなんだお菓子でしょう!今年は、「未年」。羊のカワイさと相まって、可愛らしいお菓子が登場しています。
こちらは、鶴屋吉信さんの吉祥菓『未の春』。可愛いくて、食べるのが可哀そうになってしまいそう!
茶道をされていない方も、普段は洋菓子一辺倒の方も、時には、和菓子とともに、和みのひと時を!